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フィンランドで住むならどこ?ヘルシンキ・湖水地方・ラップランド

公開日 2026年10月22日36 分で読めます

フィンランドで住むならどこがよいかは、探している住まいの種類、使い方、予算によって変わるため、ひとつの場所を「答え」として挙げることはできません。フィンランドの統計機関であるStatistics Finland(Tilastokeskus)によると、中古の株式住戸(建物を所有する株式会社の株式として売買される住戸)の価格は地域によって大きく異なり、2025年の1平方メートルあたりの平均価格は、ヘルシンキ首都圏(ヘルシンキ、エスポー、ヴァンター、カウニアイネン)で4,270ユーロ(約76万円)、それ以外の地域で1,860ユーロ(約33万円)でした。また、フィンランドの移民局であるFinnish Immigration Service(Maahanmuuttovirasto, Migri)によると、フィンランドで土地、土地・建物(kiinteistö)または住戸の株式を所有していても、それだけでは滞在許可や国籍を得るための十分な根拠にはなりません。

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フィンランドに住む場所:都市・湖水地方・沿岸・ラップランド

フィンランドで住む場所を考えるとき、候補となる地域は、大きく都市、湖の多い地域、沿岸と島々、北部のラップランドに分けられます。この記事では、それぞれの地域を同じ統計と同じ年の数字で紹介し、どの地域が優れているかという順位づけはしません。

ヘルシンキ首都圏は南フィンランドの沿岸部にあり、ヘルシンキ、エスポー、ヴァンター、カウニアイネンから成ります。南西部の沿岸には群島(沿岸の数千の小さな島々)が広がっています。

湖の多いフィンランド湖水地方(järvi-Suomi)には、東フィンランドのサイマー湖(フィンランド最大の湖)や、クオピオ、ユヴァスキュラ、ヨエンスーなどの都市があります。Finnish Environment Institute(Suomen ympäristökeskus, SYKE)によると、フィンランドには面積1ヘクタールを超える湖が約57,000か所あり、それより小さな湖や池ははるかに多くあります。

北部はフィンランド・ラップランド(フィンランド最北の地域)です。

Statistics Finlandによると、2025年末時点で、フィンランドには余暇用住宅(vapaa-ajan asunto)の建物、つまりmökki(水辺に多い別荘)が485,475棟ありました。

夏の明るさも地域によって異なります。フィンランドの気象機関であるFinnish Meteorological Institute(Ilmatieteen laitos)によると、夏至のころのヘルシンキの昼の長さはほぼ19時間です。白夜の境界はロヴァニエミ(Rovaniemi)付近で北極線上を通りますが、北極線より南のトルニオ(Tornio)とクーサモ(Kuusamo)を結ぶ線上でも白夜が見られます。

全国の価格水準の目安として、Statistics Finlandによると、2025年の中古の株式住戸の1平方メートルあたりの平均価格は、全国で2,594ユーロ(約46万円)でした。

地域を比べる前に:3つの統計と住まいの2つの所有形態

住まいの2つの所有形態

中高層の集合住宅や連棟住宅の住戸を買う人は、通常、taloyhtiö(住宅建物を所有する株式会社)の株式を購入します。この株式はasunto-osake(特定の住戸を使用する権利を与える株式)と呼ばれ、購入者はこれによって特定の住戸を使用する権利を得ます。建物は会社が所有し、敷地は会社の所有地の場合も、賃借地の場合もあります。一戸建てやmökkiを買う人は、通常、土地・建物(kiinteistö)、つまり土地と建物そのものを購入します。売買の方式、税金、登録は両者で異なります。

この記事で使う3つの統計

地域プロフィールでは、次の3つの数字を紹介します。それぞれ測っているものが違うため、互いに足したり、比べたり、換算したりすることはできません。

  1. 株式住戸の平均価格(ユーロ/m²):Statistics Finlandによる、中古の株式住戸(asunto-osake)の1平方メートルあたりの平均値です。中央値ではありません。
  2. 小規模住宅用の土地・建物の中央値(1件あたり):フィンランドの土地測量・登録機関であるNational Land Survey of Finland(Maanmittauslaitos)による、建物付きの小規模住宅用の土地・建物(一戸建てなど)の売買価格の中央値です。1平方メートルあたりの価格ではありません。この統計は、所有地にあって全体が売買された土地・建物とmääräala(独立区画として未登録の土地の一部)を対象とし、asunto-osakeや賃借地に建つ家は含みません。National Land Survey of Finlandによると、2025年の中央値は全国で150,000ユーロ(約2,700万円)でした。
  3. 水辺の別荘用の土地・建物の中央値(1件あたり):National Land Survey of Finlandの区分「水辺に面した別荘用の土地・建物」のうち、面積2ヘクタール未満で建物があるものの売買価格の中央値です。この統計は湖岸とそれ以外の水辺を区別しておらず、湖畔の別荘だけの価格ではありません。2025年の全国の中央値は、一般計画・海岸詳細計画区域(yleis- ja ranta-asemakaava-alue)で92,000ユーロ(約1,600万円)、散居地域(haja-asutusalue)で74,000ユーロ(約1,300万円)でした。

小規模住宅用の土地・建物は、地域プロフィールでは詳細計画区域(asemakaava-alue)と散居地域に分けて示します。National Land Survey of Finlandによると、2025年の散居地域の全国の中央値は107,000ユーロ(約1,900万円)で、地域(maakunta、フィンランドの広域の地域区分)別ではSatakuntaの約54,000ユーロ(約960万円)からUusimaaの210,000ユーロ(約3,700万円)まで幅がありました。

数字を読むときの注意

  • 「地域」はmaakuntaを指し、地域名はフィンランド語で表記します。
  • 取引件数が少ない場合の平均値は、年によって大きく変わることがあります。
  • 統計は売買された住まいを表したもので、その状態や広さを示すものではありません。水辺の別荘も、広さや状態はさまざまです。
  • 水辺の別荘の数字は、取引件数が30件以上の地域だけを紹介しています。

価格統計の詳しい見方は、住宅価格の記事で紹介しています。

地域別に見る:10のエリアの住宅価格と夏

各プロフィールは同じ順で、位置、価格の表、7月の平均気温(データがある観測所のみ)、留意点を示します。表の「株式住戸」「小規模住宅」「水辺の別荘」は、前の節「この記事で使う3つの統計」の1〜3にあたり、価格はすべて2025年の数字です。「計画区域」は一般計画・海岸詳細計画区域、「–」はこの記事で使える数字がないか、取引件数が30件未満であることを示します。気温は1991〜2020年の平年値です。

A. ヘルシンキとヘルシンキ首都圏、Uusimaa地域

南フィンランドの沿岸部です。ヘルシンキ首都圏はヘルシンキ、エスポー、ヴァンター、カウニアイネンから成ります。

地域・都市(2025年)株式住戸(ユーロ/m²)小規模住宅:詳細計画区域小規模住宅:散居地域水辺の別荘:計画区域水辺の別荘:散居地域
Uusimaa地域3,826(約68万円)303,000ユーロ(約5,400万円)210,000ユーロ(約3,700万円)183,000ユーロ(約3,300万円)150,000ユーロ(約2,700万円)
ヘルシンキ4,983(約89万円)468,500ユーロ(約8,300万円)–––
エスポー(Espoo)3,773(約67万円)612,500ユーロ(約1.1億円)–––
ヴァンター(Vantaa)2,675(約48万円)368,000ユーロ(約6,500万円)–––

7月の平均気温は、ヘルシンキで18.1℃(観測所:Kaisaniemi)です。

B. トゥルクとVarsinais-Suomi地域、群島

南西フィンランドの沿岸部で、群島を含む地域です。

地域・都市(2025年)株式住戸(ユーロ/m²)小規模住宅:詳細計画区域小規模住宅:散居地域水辺の別荘:計画区域水辺の別荘:散居地域
Varsinais-Suomi地域2,293(約41万円)197,000ユーロ(約3,500万円)120,000ユーロ(約2,100万円)145,000ユーロ(約2,600万円)110,000ユーロ(約2,000万円)
トゥルク(Turku)2,653(約47万円)272,500ユーロ(約4,800万円)–––

7月の平均気温は、トゥルクで17.5℃(観測所:Turku lentoasema)です。

C. タンペレとPirkanmaa地域

南フィンランドの内陸部、ヘルシンキ首都圏の北側にあります。

地域・都市(2025年)株式住戸(ユーロ/m²)小規模住宅:詳細計画区域小規模住宅:散居地域水辺の別荘:計画区域水辺の別荘:散居地域
Pirkanmaa地域2,580(約46万円)230,000ユーロ(約4,100万円)140,000ユーロ(約2,500万円)125,000ユーロ(約2,200万円)85,000ユーロ(約1,500万円)
タンペレ(Tampere)2,979(約53万円)310,000ユーロ(約5,500万円)–––

D. ラハティとハメーンリンナ(Päijät-Häme・Kanta-Häme地域)

南フィンランドの内陸部、ヘルシンキ首都圏の北側にあります。ラハティ(Lahti)とハメーンリンナ(Hämeenlinna)は別の地域に属し、ラハティはPäijät-Häme、ハメーンリンナはKanta-Hämeです。

地域・都市(2025年)株式住戸(ユーロ/m²)小規模住宅:詳細計画区域小規模住宅:散居地域水辺の別荘:計画区域水辺の別荘:散居地域
Päijät-Häme地域1,510(約27万円)150,000ユーロ(約2,700万円)98,000ユーロ(約1,700万円)130,000ユーロ(約2,300万円)111,000ユーロ(約2,000万円)
Kanta-Häme地域1,532(約27万円)170,500ユーロ(約3,000万円)109,000ユーロ(約1,900万円)127,000ユーロ(約2,300万円)120,000ユーロ(約2,100万円)
ラハティ1,675(約30万円)––––
ハメーンリンナ1,784(約32万円)––––

7月の平均気温は、ラハティで17.2℃(観測所:Lahti Laune)です。Finnish Meteorological Instituteによると、南フィンランドと中部フィンランドの観測所では、7月の日最高気温の平均は約21〜23℃です。

E. 南東フィンランド(Kymenlaakso・Etelä-Karjala地域)

フィンランドの南東部にあります。

地域・都市(2025年)株式住戸(ユーロ/m²)小規模住宅:詳細計画区域小規模住宅:散居地域水辺の別荘:計画区域水辺の別荘:散居地域
Kymenlaakso地域1,127(約20万円)100,000ユーロ(約1,800万円)58,000ユーロ(約1,000万円)100,000ユーロ(約1,800万円)–
Etelä-Karjala地域1,354(約24万円)100,000ユーロ(約1,800万円)72,950ユーロ(約1,300万円)72,500ユーロ(約1,300万円)–
コトカ(Kotka)1,184(約21万円)––––
コウヴォラ(Kouvola)1,088(約19万円)––––
ラッペーンランタ(Lappeenranta)1,733(約31万円)––––

F. サイマー湖とEtelä-Savo地域

東フィンランドの、フィンランド湖水地方にある地域です。フィンランド最大の湖であるサイマー湖も東フィンランドにあります。

地域・都市(2025年)株式住戸(ユーロ/m²)小規模住宅:詳細計画区域小規模住宅:散居地域水辺の別荘:計画区域水辺の別荘:散居地域
Etelä-Savo地域1,108(約20万円)96,500ユーロ(約1,700万円)70,000ユーロ(約1,200万円)90,000ユーロ(約1,600万円)55,500ユーロ(約990万円)
ミッケリ(Mikkeli)1,459(約26万円)––––
サヴォンリンナ(Savonlinna)1,141(約20万円)––––

水辺の別荘用の土地・建物の自治体別の例(取引件数)は、サヴォンリンナ74,000ユーロ(約1,300万円、53件)、ミッケリ88,000ユーロ(約1,600万円、72件)、マンティハルユ(Mäntyharju)107,500ユーロ(約1,900万円、61件)です。7月の平均気温は、サヴォンリンナで17.3℃(観測所:Punkaharju Laukansaari)、ミッケリで17.0℃(観測所:Mikkeli lentoasema)です。サヴォンリンナの株式住戸の平均価格は、取引323件に基づいています。

G. クオピオ、ユヴァスキュラ、ヨエンスー(フィンランド湖水地方の都市)

フィンランド湖水地方の、東フィンランドと中部フィンランドにまたがる地域です。クオピオはPohjois-Savo、ユヴァスキュラはKeski-Suomi、ヨエンスーはPohjois-Karjala地域にあります。

地域・都市(2025年)株式住戸(ユーロ/m²)小規模住宅:詳細計画区域小規模住宅:散居地域水辺の別荘:計画区域水辺の別荘:散居地域
Pohjois-Savo地域1,690(約30万円)139,000ユーロ(約2,500万円)97,500ユーロ(約1,700万円)64,000ユーロ(約1,100万円)45,000ユーロ(約800万円)
Keski-Suomi地域1,701(約30万円)152,000ユーロ(約2,700万円)90,000ユーロ(約1,600万円)80,000ユーロ(約1,400万円)70,000ユーロ(約1,200万円)
Pohjois-Karjala地域1,502(約27万円)125,000ユーロ(約2,200万円)65,000ユーロ(約1,200万円)57,000ユーロ(約1,000万円)34,000ユーロ(約600万円)
クオピオ(Kuopio)2,086(約37万円)207,000ユーロ(約3,700万円)–––
ユヴァスキュラ(Jyväskylä)2,038(約36万円)215,500ユーロ(約3,800万円)–––
ヨエンスー(Joensuu)1,875(約33万円)––––

水辺の別荘用の土地・建物の自治体別の例として、クオピオは75,000ユーロ(約1,300万円、70件)です。7月の平均気温は、クオピオで17.1℃(観測所:Maaninka)、ユヴァスキュラで16.7℃(観測所:Jyväskylä lentoasema)です。Statistics Finlandによると、2025年末時点でmökkiの数が多い自治体の上位3つは、クオピオ(10,261棟)、ミッケリ(9,567棟)、パライネン(Parainen、8,994棟)でした。

H. 西海岸(Pohjanmaa・Etelä-Pohjanmaa・Keski-Pohjanmaa・Satakunta地域)

西海岸とその内陸部です。

地域・都市(2025年)株式住戸(ユーロ/m²)小規模住宅:詳細計画区域小規模住宅:散居地域水辺の別荘:計画区域水辺の別荘:散居地域
Pohjanmaa地域1,798(約32万円)129,999ユーロ(約2,300万円)70,000ユーロ(約1,200万円)92,500ユーロ(約1,600万円)–
Etelä-Pohjanmaa地域1,644(約29万円)140,000ユーロ(約2,500万円)55,000ユーロ(約980万円)80,000ユーロ(約1,400万円)–
Keski-Pohjanmaa地域1,705(約30万円)167,000ユーロ(約3,000万円)82,000ユーロ(約1,500万円)––
Satakunta地域1,236(約22万円)115,000ユーロ(約2,000万円)54,448ユーロ(約970万円)120,000ユーロ(約2,100万円)78,750ユーロ(約1,400万円)
ヴァーサ(Vaasa)2,028(約36万円)––––
セイナヨキ(Seinäjoki)1,960(約35万円)––––
コッコラ(Kokkola)1,831(約33万円)––––
ポリ(Pori)1,325(約24万円)––––

小さな地域では取引件数が少ないため(例えばKeski-Pohjanmaa地域の株式住戸は473件)、個々の取引が平均値に影響します。コッコラの株式住戸の平均価格は、取引422件に基づいています。

I. オウル、Pohjois-Pohjanmaa地域とKainuu地域

北フィンランドにあり、Kainuu地域とクーサモは東側にあります。クーサモはPohjois-Pohjanmaa地域に属します。

地域・都市(2025年)株式住戸(ユーロ/m²)小規模住宅:詳細計画区域小規模住宅:散居地域水辺の別荘:計画区域水辺の別荘:散居地域
Pohjois-Pohjanmaa地域1,920(約34万円)175,000ユーロ(約3,100万円)118,000ユーロ(約2,100万円)68,000ユーロ(約1,200万円)35,000ユーロ(約620万円)
Kainuu地域1,234(約22万円)131,000ユーロ(約2,300万円)100,000ユーロ(約1,800万円)65,500ユーロ(約1,200万円)40,000ユーロ(約710万円)
オウル(Oulu)2,105(約37万円)254,000ユーロ(約4,500万円)–––
カヤーニ(Kajaani)1,240(約22万円)––––
クーサモ1,427(約25万円)––––

水辺の別荘用の土地・建物の自治体別の例として、クーサモの計画区域は75,000ユーロ(約1,300万円、56件)です。7月の平均気温は、オウルで16.7℃(観測所:Oulu lentoasema)です。株式住戸の取引件数は、Kainuu地域567件、カヤーニ391件、クーサモ174件でした。Finnish Meteorological Instituteによると、晴れた暗い夜にオーロラが観測されるのは、オウル〜クーサモ地域では4夜に1夜の割合です。

J. フィンランド・ラップランド

フィンランドの最北部(フィンランド・ラップランド)です。

地域・都市(2025年)株式住戸(ユーロ/m²)小規模住宅:詳細計画区域小規模住宅:散居地域水辺の別荘:計画区域水辺の別荘:散居地域
ラップランド地域(Lappi)1,547(約28万円)121,000ユーロ(約2,200万円)80,000ユーロ(約1,400万円)60,000ユーロ(約1,100万円)50,000ユーロ(約890万円)
ロヴァニエミ1,953(約35万円)169,000ユーロ(約3,000万円)–––
ケミ(Kemi)878(約16万円)––––
トルニオ1,447(約26万円)––––

7月の平均気温は、ロヴァニエミで15.6℃(観測所:Rovaniemi lentoasema)、ケミで16.0℃(観測所:Kemi-Tornio lentoasema)、イナリ(Inari)で14.3℃(観測所:Inari Ivalo lentoasema)です。

Finnish Meteorological Instituteによると、ヌオルガム(Nuorgam)では白夜が5月16日に始まり7月29日に終わります。kaamos(日照時間が非常に短い暗い季節)は、ヌオルガムでは11月25日〜1月17日です。また、フィンランドでオーロラが最も多く見られるのはラップランド北部です。主に1990年代の観測によると、晴れた暗い夜には、キルピスヤルヴィ(Kilpisjärvi)周辺で平均して4夜に3夜、ソダンキュラ(Sodankylä)周辺で平均して2夜に1夜、オーロラが観測されています。その数は太陽の活動によって変わります。

ケミの株式住戸の平均価格は取引208件、トルニオは139件に基づいています。ラップランドの観光地の小さな自治体では、2025年に売買された中古の株式住戸が少なく(例えばイナリ45件、キッティラ(Kittilä)26件、ソダンキュラ47件)、平均価格は年によって大きく変わることがあります。

ラップランドの別荘の購入については「ラップランドのコテージ購入ガイド」で紹介しています。

オーランド諸島(Ahvenanmaa / Åland)について

オーランド諸島には、独自の土地取得に関する法律があります。購入者がオーランドの郷土権を持たない場合、土地・建物(別荘の土地・建物を含む)の取得には通常、オーランド自治政府であるGovernment of Åland(Ålands landskapsregering)の土地取得許可が必要です。オーランド自治政府によると、asunto-osakeの購入には、そのtaloyhtiö自身の土地取得許可で求められている場合を除き、許可は必要ありません(詳しくは下の「EU・EEA外の国籍の方が土地・建物を買う場合」の節をご覧ください)。オーランドの郷土権を得られるのはフィンランド国民のみで、原則としてオーランドに5年間住んでいることと、十分なスウェーデン語の能力も求められます。つまり、外国籍の人は郷土権を得られません。National Land Survey of Finlandによると、2025年の小規模住宅用の土地・建物の中央値は、オーランドの詳細計画区域で217,500ユーロ(約3,900万円、62件)、散居地域で131,000ユーロ(約2,300万円、88件)でした。

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主要都市の比較表(2025年)

次の表は、上の地域プロフィールに出てきた都市の数字をまとめたものです(並びはプロフィール順で、価格順ではありません)。

都市(地域プロフィール)株式住戸の平均価格(ユーロ/m²、2025年)円換算(目安)小規模住宅用の土地・建物の中央値(詳細計画区域、2025年)円換算(目安)7月の平均気温(1991〜2020年、観測所)
ヘルシンキ(A)4,983約89万円468,500ユーロ約8,300万円18.1℃(Kaisaniemi)
エスポー(A)3,773約67万円612,500ユーロ約1.1億円–
ヴァンター(A)2,675約48万円368,000ユーロ約6,500万円–
トゥルク(B)2,653約47万円272,500ユーロ約4,800万円17.5℃(Turku lentoasema)
タンペレ(C)2,979約53万円310,000ユーロ約5,500万円–
ラハティ(D)1,675約30万円––17.2℃(Lahti Laune)
ハメーンリンナ(D)1,784約32万円–––
コトカ(E)1,184約21万円–––
コウヴォラ(E)1,088約19万円–––
ラッペーンランタ(E)1,733約31万円–––
ミッケリ(F)1,459約26万円––17.0℃(Mikkeli lentoasema)
サヴォンリンナ(F)1,141約20万円––17.3℃(Punkaharju Laukansaari)
クオピオ(G)2,086約37万円207,000ユーロ約3,700万円17.1℃(Maaninka)
ユヴァスキュラ(G)2,038約36万円215,500ユーロ約3,800万円16.7℃(Jyväskylä lentoasema)
ヨエンスー(G)1,875約33万円–––
ヴァーサ(H)2,028約36万円–––
セイナヨキ(H)1,960約35万円–––
コッコラ(H)※1,831約33万円–––
ポリ(H)1,325約24万円–––
オウル(I)2,105約37万円254,000ユーロ約4,500万円16.7℃(Oulu lentoasema)
カヤーニ(I)※1,240約22万円–––
クーサモ(I)※1,427約25万円–––
ロヴァニエミ(J)1,953約35万円169,000ユーロ約3,000万円15.6℃(Rovaniemi lentoasema)
ケミ(J)※878約16万円––16.0℃(Kemi-Tornio lentoasema)
トルニオ(J)※1,447約26万円–––
全国2,594約46万円177,000ユーロ約3,100万円–

出典:株式住戸はStatistics Finland(表13mw・13mx、中古の株式住戸の平均値)、小規模住宅用の土地・建物はNational Land Survey of Finland(詳細計画区域の中央値、1件あたり)、気温はFinnish Meteorological Institute(1991〜2020年の平年値)。「–」はこの記事で使える数字がないことを示します。※株式住戸の取引件数(2025年):コッコラ422件、カヤーニ391件、ケミ208件、クーサモ174件、トルニオ139件。小規模住宅用の土地・建物の列はすべて詳細計画区域の中央値です。「地域を比べる前に」の節で紹介した全国の中央値は詳細計画区域と散居地域を合わせた数字のため、この列には含めていません。

地域(maakunta)別に見ると、2025年の中古の株式住戸の1平方メートルあたりの平均価格は、フィンランド本土の地域の間で、Etelä-Savoの1,108ユーロ(約20万円)からUusimaaの3,826ユーロ(約68万円)まで幅がありました。

EU・EEA外の国籍の方が土地・建物(kiinteistö)を買う場合:国防省の許可とオーランド諸島の規則

フィンランド本土では、土地・建物の取得許可に関する同じ法律が全域に適用されます。ただし、オーランド諸島には独自の規則があります(下記)。

EU加盟国は27か国で、EEA(欧州経済領域)にはEU加盟国に加えてアイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェーが含まれます(2026年10月時点)。これらのいずれの国の国籍も持たない購入者、またはEU・EEA域外の者が10%以上を所有するか、それと同等の影響力を持つ法人などの団体が、フィンランド本土で土地・建物(kiinteistö)、例えば敷地付きの一戸建てや別荘の土地・建物を取得する場合、法律でフィンランド国防省であるMinistry of Defence(Puolustusministeriö)の許可が必要とされています。許可が必要なのは土地・建物のみで、taloyhtiöの株式(asunto-osake)を購入する場合、この許可は必要ありません。フィンランドの永住許可(pysyvä oleskelulupa)を持っていても、この許可が不要になるわけではありません。

「地域を比べる前に」の節で説明したとおり、集合住宅や連棟住宅の住戸は通常asunto-osakeとして、一戸建てやmökkiは通常土地・建物として売買されます。法律では、許可は売買から2か月以内に申請することとされています。手数料は土地・建物の識別番号(kiinteistötunnus)ごとに、オンライン決済で210ユーロ(約3.7万円)、請求書払いで280ユーロ(約5万円)です(2026年)。許可が下りなかった場合、法律上、その土地・建物は決定が確定してから6か月以内に譲渡することとされています。

これとは別の規則として、2025年7月15日以降、国防省は、唯一の国籍またはすべての国籍がロシアまたはベラルーシである個人に、土地・建物の取得許可を出していません。これらの国に所在地を置く団体や、そのような者が過半数の支配権を持つ団体にも、許可は出されません。ただし、土地・建物の取得時と許可申請時の両方で、有効なフィンランドの永住許可、またはフィンランドが発行したEU長期滞在者の滞在許可(pysyvä EU-oleskelulupa)を持つ人には、この制限は適用されません。対象国のリストは変わる可能性があります。

オーランド諸島: オーランド諸島では、購入者がオーランドの郷土権を持たない場合、土地・建物(別荘の土地・建物を含む)の取得には通常、オーランド自治政府の土地取得許可が必要です。オーランド自治政府によると、asunto-osakeの購入には、そのtaloyhtiö自身の土地取得許可で求められている場合を除き、許可は必要ありません。オーランド諸島の規則はフィンランド本土とは異なるため、オーランド自治政府に確認することをおすすめします。

購入時には財産移転税(varainsiirtovero、譲渡の際に買主が納める税)がかかり、税率はasunto-osakeが1.5%、土地・建物が3%です。お住まいの国の税制が関係する場合もあるため、日本にお住まいの方は国税庁など、ご自身の国の税務当局に確認することをおすすめします。

購入の流れと費用は、フィンランドで家を買う方法の記事で詳しく紹介しています。

フィンランドに住むには:住宅の所有と滞在の関係

「住むならどこ」を考えるときに知っておきたいのが、住宅の所有と滞在許可の関係です。Finnish Immigration Serviceによると、フィンランドで土地、土地・建物または住戸の株式を所有していても、それだけでは滞在許可や国籍を得るための十分な根拠にはなりません。

第三国の国民、つまりEU加盟国、EEA加盟国、スイスのいずれの国民でもない人は、シェンゲン圏に短期間(ビザを取得して、またはビザなしで)、任意の180日間のうち最大90日間滞在できます。この上限はシェンゲン圏全体での合計に適用されます。ビザが必要かどうかは国籍によって異なります。

滞在許可の種類や条件は、この記事では扱いません。滞在許可や登録については、Finnish Immigration Service(migri.fi/en)で最新の情報を確認することをおすすめします。

フィンランドでの暮らしと住まいについては「フィンランド移住の条件と住まい」で紹介しています。

地域を選ぶ前に考えたいこと

地域プロフィールの数字を見る前に、次の点を整理しておくと比べやすくなります。

  • 探しているのはtaloyhtiöの株式による住戸(asunto-osake)ですか、それとも土地・建物(kiinteistö)ですか?
  • 夏だけ使いますか、それとも一年を通して住みますか? 別荘の場合、冬の使用に対応した断熱がされていますか?
  • 上の統計から見て、その地域の価格水準は予算に合っていますか?
  • 小さな自治体の数字は、少ない取引件数に基づいていませんか?
  • 独自の規則があるオーランド諸島を検討していますか?

地点ごとの気候統計はFinnish Meteorological Instituteで、地域のサービスについては各自治体のウェブサイトで情報を確認できます。

地域選びは最初の一歩にすぎません。購入の流れと費用、住宅価格、別荘の所有(湖畔の別荘、ラップランドの別荘)については、それぞれ別の記事で紹介しています。Home Of Homesは、海外にお住まいの方も含め、フィンランドで住まいを購入し、所有し、貸し出すことを、ひとつの場所でよりシンプルにすることを目指しています。

よくある質問

フィンランドで住むならどこがいいですか?

探している住まいの種類、使い方、予算によって答えが変わるため、ひとつの場所を挙げることはできません。この記事では10の地域を同じ統計で紹介し、主要都市の2025年の株式住戸の平均価格を、円換算とともに比較表にまとめています。まずasunto-osakeか土地・建物(kiinteistö)か、夏だけ使うか一年中住むかを決めてから、地域プロフィールの数字を比べるとよいでしょう。

フィンランドで家を買えば、フィンランドに住むことができますか?

Finnish Immigration Serviceによると、フィンランドで土地、土地・建物または住戸の株式を所有していても、それだけでは滞在許可や国籍を得るための十分な根拠にはなりません。EU加盟国、EEA加盟国、スイスのいずれの国民でもない人がシェンゲン圏に短期滞在できるのは、任意の180日間のうち最大90日間で、ビザが必要かどうかは国籍によって異なります。詳しくは「フィンランドに住むには:住宅の所有と滞在の関係」の節をご覧ください。

日本人はフィンランドで家や別荘を買えますか?

フィンランド本土では土地・建物の取得許可に関する同じ法律が全域に適用され、許可が必要かどうかは、購入者の国籍と、買うものが土地・建物か住戸の株式かによって決まります。EU加盟国は27か国で、EEAにはそれに加えてアイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェーが含まれます(2026年10月時点)。これらのいずれの国の国籍も持たない購入者、またはEU・EEA域外の者が10%以上を所有するか、それと同等の影響力を持つ団体が土地・建物(kiinteistö)、例えば敷地付きの一戸建てや別荘の土地・建物を取得する場合、法律で国防省の許可が必要とされています。taloyhtiöの株式(asunto-osake)の購入には、この許可は必要ありません。なお、一戸建てやmökkiは通常、土地・建物として売買されます。オーランド諸島では、購入者がオーランドの郷土権を持たない場合、土地・建物の取得には通常、オーランド自治政府の土地取得許可が必要ですが、オーランド自治政府によると、asunto-osakeの購入には、そのtaloyhtiö自身の土地取得許可で求められている場合を除き、許可は必要ありません。詳しくは「EU・EEA外の国籍の方が土地・建物を買う場合」の節をご覧ください。

ヘルシンキ首都圏とそれ以外の地域では、住宅価格はどのくらい違いますか?

Statistics Finlandによると、2025年の中古の株式住戸の1平方メートルあたりの平均価格は、ヘルシンキ首都圏で4,270ユーロ(約76万円)、それ以外の地域で1,860ユーロ(約33万円)でした。これは株式住戸の数字で、一戸建ての価格ではありません。中古一戸建てについては別の統計があり、2026年4〜6月の1平方メートルあたりの価格の中央値は、全国で約1,400ユーロ(約25万円)、ヘルシンキ首都圏で約3,300ユーロ(約59万円)でした(2026年8月27日公表)。統計は売買された住まいを表したもので、その状態や広さを示すものではありません。

サイマー湖はどこにありますか?

フィンランド最大の湖であるサイマー湖は、東フィンランドのフィンランド湖水地方にあります。この記事では、地域プロフィール「F. サイマー湖とEtelä-Savo地域」で、その地域の数字を紹介しています。National Land Survey of Finlandによると、2025年のEtelä-Savo地域の一般計画・海岸詳細計画区域における、水辺に面した建物付きの別荘用の土地・建物の中央値は90,000ユーロ(約1,600万円、1件あたり)でした。この統計は湖岸とそれ以外の水辺を区別していません。

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出典

  • Statistics Finland:Prices of old dwellings in housing companies, table 13mw、自治体別の表13mx(フィンランド語)
  • Statistics Finland:中古一戸建ての価格、表15hw、統計の説明(フィンランド語)
  • Statistics Finland:Kesä tilastojen valossa(2026年)、建物の表15f7(フィンランド語)
  • National Land Survey of Finland:Apartments
  • National Land Survey of Finland:2025年の不動産売買件数に関するプレスリリース(2026年2月25日)(フィンランド語)
  • National Land Survey of Finland:不動産売買統計サービス(REST)(フィンランド語)、指標2311、2313、2501、2503、5111、5113、5311、5313(2025年)
  • Finnish Meteorological Institute:Tilastoja Suomen ilmastosta ja merestä 1991–2020(Raportteja 2021:8)(フィンランド語)
  • Finnish Meteorological Institute:Tähtitieteelliset vuodenajat、Aurinko ja kuu、Missä ja milloin revontulia näkyy(フィンランド語)
  • Finnish Environment Institute(SYKE):Kuinka paljon järvissä on vettä?(vesi.fi)、Vesistöjen perustietovaranto(フィンランド語)
  • Ministry of Defence:Authorisation to non-EU and non-EEA buyers to buy real estate、Kiinteistönostajien luvat(フィンランド語)
  • Finlex(フィンランド語の法令):住宅株式会社法 1599/2009、土地・建物の取得許可に関する法律 470/2019、法律 328/2025、政令 840/2025
  • Government of Åland:Jordförvärv på Åland、Åländsk hembygdsrätt(スウェーデン語)
  • Finnish Tax Administration:Transfer tax, buyer of a flat、Transfer tax, buying real property
  • Finnish Immigration Service:FAQ: residence permits
  • Finnish Border Guard:Frequently asked questions about travel
  • 欧州委員会:Short-stay calculator
  • 欧州連合:EU countries、EFTA:The EEA Agreement
  • 欧州中央銀行(ECB):ユーロ参照レート(2026年10月16日)

情報確認:2026年10月。規則や価格は変わることがあります。最新の情報は上記の出典でご確認ください。

円換算は目安であり、欧州中央銀行(ECB)の2026年10月16日のユーロ参照レートに基づいています。

この記事は一般的な情報であり、法律・税務・金融に関する助言ではありません。Home Of Homesはプラットフォームであり、不動産仲介業者ではありません。

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